スリルを欠く日本の参院選 最後の攻勢をかける安倍首相 (3)
■真に試されるのは選挙後
まだ選挙戦中だが、安倍首相本人はすでに選挙後の日程に目を向けている。選挙の4日後にはマレーシア、シンガポール、フィリピンを訪問する。8月下旬にはオマーン、カタール、バーレーン、クウェートも訪問する。安倍首相が外遊を急ぐのは、9月に発表する経済成長戦略第2弾の準備をするためだ。
星氏によると、選挙は安倍氏にとっては出発点に過ぎず、真に試されるのは選挙後だ。選挙に勝利して長期政権の環境を築くのは第一歩に過ぎない。安倍政権は今後の政権運営においても山積する大きな難題に直面する。安倍内閣の高支持率を支える経済政策において、安倍政権が以前打ち出した経済成長戦略は構造改革や規制緩和などの内容に特に見るべきものがなかったため、市場に失望感が広がり、金融市場の混迷を招いた。経済成長戦略第2弾で大胆な構造改革措置を打ち出せるかどうかによってこそ安倍首相は試される。この他、9月上旬のG20で日中首脳会談を行えるかどうかによっても、安倍首相の外交手腕が試される。
星氏によると、参院選後の数カ月間は日本の政治と民生の将来の方向性を決定する要の時期となる。2度の総選挙で国民の信任を得た安倍首相が、国民に満足のいく結果を示せるかどうかが真に試される時期でもある。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月19日