李源潮副主席訪朝 「共通の安全保障」実現に尽力 (2)
これは李副主席が金第1委員長との会談で「朝鮮戦争休戦60周年を記念するのは、家を守り国を守るために勇敢に命を捧げた中朝両国の優れた人々を心から偲ぶためだ。歴史を振り返ると、今日の平和が容易に得られたものではなく、一段と大切にしなければならないことを深く感じる。現在中朝関係はこれまでの事業を継承し、将来のために道を切り開く新たな時期にある。朝鮮側と共に相互信頼と意思疎通を強化し、各分野の交流と協力を拡大し、中朝関係の持続的で安定した発展を促したい」と表明したことにも現れている。
「中国は当時の歴史を肯定すると同時に、現代の世界の潮流では、戦争という手段で地域の問題を解決するのではなく、平和的方法で互いの安全保障上の懸念における均衡を図るべきだということも認識している」。虞氏は「朝鮮半島問題において、いかなる国も自国の『絶対的安全』のみに注目して地域をかき乱してはならない」と指摘した。
この問題において李副主席は「中国側は朝鮮半島の非核化実現を堅持し、朝鮮半島の平和と安定の維持を堅持し、対話と協議による問題の解決を堅持する」という「3つの堅持」を重ねて表明した。この「3つの堅持」を重ねて表明したことは李副主席訪朝において重要な事であり、この原則的立場は朝鮮に対してだけでなく、朝鮮半島情勢の関係各国にも明確に表明する必要があるとアナリストは指摘する。
「朝鮮半島問題において中国は『共通の安全保障』の実現を主張している。また、朝鮮の安全保障上の懸念を中国は他のどの周辺国よりも理解できる。だからこそ朝鮮核問題を解決する過程において、中国は原則を堅持した上で、朝鮮の正当な権益を守り、朝鮮の理にかなった懸念を支持するために特殊な役割を全力で発揮し続けている」と虞氏は指摘。今後については「中国は引き続き朝鮮半島の非核化という目標を堅持し、各国の対話による安全保障上の懸念の解決、地域の長期的平和・安定の実現を促すべきだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月29日