安倍氏の放言の気力はどこから来るのか (3)
■「大言壮語」はいつ止むのか?
安倍氏は11月にラオスとカンボジアを訪問して、1年以内にASEAN10カ国を全て訪問するとの目標を達成する予定だ。さらにモンゴル、ロシア、韓国など地域の国々の首脳と会談することで、「合従連衡」の戦略地図は明々白々となる。
日本はASEAN支援に力を入れているが、一つの事実として、ASEAN貿易における日本の比重は下がり続けている。中国社会科学院経済・政治研究所の沈驥如研究員は「日本が農産物市場を開放していないため、ASEANの農産物は対日輸出時に高額の関税を課せられる。これがASEANの対日輸出に根本的影響を与えている」と指摘した。
安倍氏の「積極的平和主義」との表現は、日本国内からも大いに糾弾され、問題視されている。民主党の海江田万里代表は「平和を名目に軍事力を前面に出そうとするものだ」と指摘。共産党の市田忠義書記局長は「平和主義ではなくて、好戦主義だ」と論評した。
香港のウェブサイトは「安倍氏およびその政権に対する民衆の支持も、他の野党への失望と拒絶の反映だ」と指摘した。この他安倍氏は頻繁に発言する中で、域内各国の「手の内」をすでに探り出したようだ。朝鮮核問題は常に安全な範囲内に抑制され、韓国も日本との領土係争について言葉で攻撃するだけだ。これは日本の「怪気炎」にみじんも影響を与えていない。
安倍氏の「大言壮語」は、今後も相当長期間止むことはないと予想できる。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月29日