中国外交が「欧州シーズン」に突入 仏首相は本日訪中 (2)
▽中仏関係、協力分野で進展待たれる
統計データによると、フランスの国内総生産(GDP)は第2四半期に0.5%の成長を実現したものの、第3四半期には輸出の低迷により0.1%のマイナス成長となった。不景気の影響で、2012年の中仏二国間貿易額は520億2千万ドルに留まり、前年比2%減少した。
崔氏は「フランス国内の経済状況は思わしくなく、中仏の協力分野にも大きな進展は見られていない。高速鉄道、原子力エネルギー、宇宙。いつもこの3分野ばかりで目新しいものがない。仏大統領はかつて訪中時にいくつかの協力プロジェクトの意向を示しているが、これらのプロジェクトは始まったばかり。フランスは中国など新興国との協力拡大面でもっと歩みを速める必要がある」との見方を示した。
在中国フランス大使館によると、エロー首相は訪中期間中、中国・フランス民用原子力エネルギー協力30周年シンポジウムに出席するほか、広東省にある台山原子力発電所の第3世代原子炉「EPR」の建設現場を見学する。
「中国の原子力技術はすでに大きな進展を遂げ、輸出も可能だ。中英両国はすでに原発分野での協力を広げる準備をしている。こうした中、フランスが中国原発市場で今後も他国をリードし続けたいならば、技術向上・譲渡などの面でより積極的な態度を示し、影響力を保つ必要があるだろう」。
エロー首相はこのほか訪中期間中、中国との経済関係を強めるべく、北京で第19回中仏経済シンポジウムの閉幕式に出席するほか、武漢では持続可能都市協力プロジェクトに参加、さらに広州でフランスの企業家代表と会見するという。