両会で積極的に提言する「革命世代の子孫」
今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)には、前の世代の勲功ある指導者の家庭出身の「革命世代の子孫」の代表や委員が少なからずいる。報道陣のスポットライトの下、彼らは質問を避けず、環境保護、食品の安全性、軍事・国防といった注目される問題について次々に提言し、職責を履行している。中国新聞網が伝えた。
■毛沢東氏の嫡孫・毛新宇氏「汚染対策には緑化の強化が必要」
毛沢東氏の嫡孫である毛新宇全国政協委員は2日、北京の大気汚染問題について「一段と緑化を進め、植樹造林の取り組みを強化すべきだ」と指摘した。
■周恩来氏の姪・周秉建氏「生産者は利益のみを追求、食品の安全監督に手抜かり」
周恩来氏の姪である周秉建全国政協委員は3日「食品衛生分野には多くの問題がある。1つには生産者が利益のみを追求し、有毒食品が庶民を害するのを放置している。もう1つには、国の取締り・監督・管理に手抜かりがあり、違法生産者の違法『コスト』を低くしている」と指摘した。
自らの特殊な出自について、周氏は2012年のインタビューで「優越感は拒絶するが、責任感は拒絶しない」と表明。「現在の人は理解できないかも知れないが、われわれの年代では社会に『政府高官二世』『革命世代二世』といった言葉はなかった」と述べた。
周氏は「伯父には特殊な教育方針があり、『家の事』でも『国の事』を考えるよう習慣づけた」「今政協委員を務めるのも同じで、心を尽くして責任を果たし、この称号に恥じないようにしなければならない」と述べた。