2013年12月25日  
 

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解説・外交部報道官歴代27人(3) 問答のバトル

 2013年12月25日08:22
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 中国外交部(外務省)の南ビルの「藍庁」。一つの演壇と300脚の椅子が並べられたこのホールでは、平日の午後3時になると、報道官が演壇に立ち、国内外の記者の質問に答え始める。この情景は中国ですでに30年続けられてきた。「環球時報」が伝えた。

 情報をなんとか引き出そうとする記者と、国家を代表して原則に照らした発言をする報道官とは、興味深い組み合わせである。会見場の外では親しく付き合っていても、会見場では知能と勇気との闘争である。報道官を4年務めた沈国放氏が満足している回答も、「ほとんどは意地悪で敏感な質問に対するもの」という。秦剛氏によると、報道官にとっての最大の敵は自分。「良くない質問はありません。人の心をとらえない応答があるだけです」。

 ある外国人記者は、報道官は口が非常に堅いと語る。どんなに角度を換えて質問しても、報道官は敏感な問題を避けてみせるというのだ。「よどみなく語りながらどんな情報ももらさない彼らの能力には感心してしまう」。ある英国のベテラン記者によると、世界の報道官はいずれも同じ原則を持っているが、「人の心を動かすような話し方ができるか否かで区別が生まれる」と語る。また米CNNのJaime氏は、優秀な報道官はニュースの作られ方を知り、メディアのストーリー作りに協力できると語る。「ビジネスで顧客のニーズが大切なのと一緒です」。

 中国歴15年の米NPR記者のクーン氏によると、中国の情報発表の特徴は、官僚のランクが高いほど大胆な発言ができるようになる一方、低いランクの官僚は失言を恐れて何も言わないことだという。そうなると本来出てくるはずの情報が出てこなくなる。「ただランクの低い官僚が敏感な問題を解釈しにくいことは理解できる」とクーン氏は語る。
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