中国、修士課程入学試験に180万人 20年で15倍増 (2)
■受験生180万人にもいろいろな理由
(1)就職逃避型
華南理工大学(広州市)ソフトウェア学院の呉さんは、大学に通うようになって以来、オンラインゲームにはまり、学業の成績は低空飛行だったといい、「2流の会社では働きたくないし、かといって1流企業は相手にしてくれない。修士課程入学試験を受ける道しか残っていない」と受験の理由を語る。
(2)エリート思考型
華農経済管理学院(広州市)で金融を専攻する2年生の盧さんは、1年生の時から同試験受験を決めているといい、「両親共大学院を卒業している。1回目で受からなくても、合格するまで続ける」とやる気満々。すでに、受験の準備を始めている。
(3)有名大学志望型
「この大学に入学するとは夢にも思っていなかった」。こう語るのは広東外語外貿大学で監査を専攻する2年生の李さんで、「全国大学統一入試」の成績が思わしくなかったことをずっと後悔しているという。そのため、大学に入ってからずっと修士課程入学試験に思いを集中させているといい、「有名大学に入るという夢をかなえるためなら、どんな犠牲も問わない」と決意を語る。
(4)専攻を変えたい型
大学で学んだ専攻に満足しておらず、修士課程入学試験を通じて、さらに意にかなう専攻に変わりたいと願う学生も多い。結婚適齢期を過ぎても結婚できない「剰女」になる可能性があるとしても、この道を選ぶ女子大生もいる。
(5)ミーハー型
「周りが受けるから受けるだけで、合格したらもうけもの」。今年で2回目の受験という広州大学の陳さんの言葉だ。「他の人が受けるから、その波に乗って受けるだけで、合格したらもうけもの、不合格でもなんの損もない」。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月28日