中国、65歳まで働けば年金が1カ月当たり1万5千円増加 (2)
以上の分析から、社会就労者平均賃金や平均月収が高く、収めている期間が長いほど、支給される年金が増えることが分かる。さらに、「個人口座年金」をめぐっては、中国政府が規定している計算・支給月数が退職年齢が上がるにつれ減るため、退職するのがおそいほど、自然ともらえる金額も増える。
5年余分に働いても十分得
5年遅く退職すると、確かに受給できる年金が増加する。中には、5年も余分に保険金を納めても割に合うのかと疑問視する人もいるが、上記の計算から、3年で「資金」を回収できることが分かるため、十分割に合うと言えるだろう。
「受給年齢引き上げ」には賛否両論
中国のあるメディアは最近、中国全土の労働者を代表する全国総工会(労働組合)が「年金の受給年齢引き上げ」問題を地方に提起し、調査・研究が進められていると報道した。調査・研究の結果はまだ出ていないものの、インターネット上には、「受給年齢引き上げ」をめぐって、賛否両論が寄せられている。
まず、賛成派の理由は、上から順に「若者の両親の世話の負担軽減」(16.6%)、「年金の原資不足を解決できる」(8.2%)、「高齢化社会の必然的選択」(7.7%)、「社会により多くの貢献ができる」(5.3%)、「年金制度を持続させることができる」(3.7%)だった。一方、反対派の主な理由は、「65歳までできる仕事がない」(59.6%)、「一部の権力を持つ階層が権力を握り続ける理由になる可能性がある」(52.4%)だった。また、「若者の就職がさらに難しくなる」や「早く年金を受給して生活を楽しみたい」も反対の主な理由だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年10月29日