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中国北部でまた大雪の恐れ 内モンゴルでは被災者30万人

 中国の北方地域は今年の冬、非常に厳しい寒さとなっている。今月初めには強い寒気に襲われた同地域の北京市や河北省、内蒙古(モンゴル)自治区などが50年ぶりともいわれる大雪に見舞われ、交通が麻痺。農作物にも影響が出た。そして、数日の晴天を挟み、18-19日にかけてまた強い寒気に襲われている。中国国営の通信社「中国新聞社」のウェブサイトが報じた。

 中国気象部門の予報によると、この寒気の影響で、内モンゴル自治区や北京市などの華北北部、東北地区などの地域では、気温が3-6度下がり、局地的に大雪の可能性もあるという。

 18日から内モンゴルで降り始めた雪は今のところ、豪雪とはなっていないものの、現地の気象部門は、同地の東部の赤峰(せきほう)市や通遼(つうりょう)市などで大雪の可能性があると注意を呼び掛けている。現在、赤峰市や通遼市のほか、シリンゴル(錫林郭勒)盟、ヒンガン(興安)盟、フルンボイル(呼倫貝爾)市などの一部の地域で雨や雪が降り続いており、局地的に大雪となっている所もある。シリンゴル盟や赤峰市では風速10.8m/s以上の強風が吹いており、中西部地区では気温が4-6度下がった。気象部門は、同地では21日ごろまでこのような天気が続くと見ている。

 今年、内モンゴル自治区では大雪の被害が深刻で、既に31県の30万人が被災。ビニールハウス1千棟が倒壊、1万棟が損傷したほか、6千頭以上の家畜が犠牲になるなど、累計3億7千万元(約45億円)の直接経済損失が出ている。ただ、牛肉や羊肉の価格にはまだ影響が出ていない。

 一方、赤峰市の玉龍工業園区の企業も被害を受け、作業場が倒壊した企業も。さらに、設備や原材料、製品などの一部が雪に埋まり、生産に深刻な影響を受けている企業もあるため、直接経済損失が700万元(約8400万円)以上となっている。

 中国民政部門は現在、倒壊などの恐れのある家屋やビニールハウスの検査を進めており、補強のサポートをすることで、被害の拡大阻止に努めている。(編集KN)

 「人民網日本語版」2012年11月19日


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