25日午前7時50分(日本時間同8時50分)、高速鉄道CRH380A型列車が北京西駅を出発した。京広(北京・広州)高速鉄道北京?鄭州の試運転がスタートしたのだ。京広高速鉄道は1カ月後、全線開通する見込み。人民日報が伝えた。
高速鉄道の主要幹線が今年続々開通したことで、中国の「四縦四横」高速鉄道網がほぼ完成した。
○京広高速鉄道 北京・広州間を8時間で結ぶ
全長約2200キロメートルに及ぶ京広高速鉄道は、中国大陸を南北に貫く縦の旅客輸送大動脈だ。同高速鉄道の武漢・広州間が2009年12月に、鄭州・武漢間が2012年9月にそれぞれ開通し、残るは北京・鄭州区間のみだった。全線開通後、北京・広州間の所要時間は約8時間に短縮される。
高速鉄道の一部主要幹線や接続線が、今年に入り続々と開通し運行を開始、中国政府の「四縦四横」高速鉄道政策はほぼ形が整った。鄭武(鄭州・武漢)高速鉄道は今年の国慶節(建国記念日)連休前に開通、京広高速鉄道と鄭西(鄭州・西安)高速鉄道がつながった。また、合蚌(合肥・蚌埠)高速鉄道が10月に開通し、京広、京滬(北京・上海)、滬漢(上海・武漢)の高速鉄道主要幹線3本が接続した。さらに、12月1日には、寒さの厳しい東北3省を貫く初の高速鉄道・哈大(ハルビン・大連)高速鉄道が開業する。
鉄道部によると、厳寒地域に新規建設された長距離高速鉄道としては世界初となる哈大高速鉄道は、開業前の各種準備作業が現在進行中という。同高速鉄道の全長は921キロメートル、設計最高時速350キロメートル、遼寧、吉林、黒竜江3省を縦に貫き、23駅が設置される。中国政府の「四縦四横」高速鉄道政策のなかでも重要な「一縦」となる哈大高速鉄道は、現有の秦瀋(秦皇島・瀋陽)旅客輸送専用線および京秦(北京・秦皇島)鉄道とつながり、すでに開通している京滬高速鉄道や間もなく開通する京広高速鉄道との接続が実現する。
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