2012年11月27日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:17:33 Nov 27 2012

中国人運転手が待遇改善求めストライキ シンガポール

 シンガポールの鉄道会社・SMRT社で市バス運転手として働く中国人運転手102人が26日、彼らに対する不公平な待遇を不服として、宿舎の外でストライキを決行した。過去に行われた同社のベースアップはいずれも、中国人運転手は対象から外されていた。シンガポール現地メディアは、「ストライキが行われた現場では、大きな混乱は起こらなかった、しかし、同社人事部と中国人運転手との協議が物別れに終わった後、政府関連部門は、事態の拡大を防ぐため、警官隊と装甲車を現場に派遣した」と報じた。SMRT社は26日夜、「中国人運転手と話し合った結果、27日から運転業務は再開されることになった。しかし、待遇改善については、まだ決着はついていない」との声明を発表した。環球時報がシンガポール「聨合早報」報道を引用して伝えた。

 今回のストライキ実施の引き金となったのは、同社のマレーシア人運転手がこのほど、275シンガポールドル(約1万8500円)昇給した上、1ヶ月分のボーナスを会社から支給された一件だった。一方、中国人運転手の昇給額はわずか75シンガポールドル(約5千円)、ボーナスはゼロ。26日付「聨合早報」によると、今回のストライキに参加した江蘇省出身の王さんは、「中国人運転手の基本給はもともと、シンガポール人やマレーシア人よりずっと低い」と指摘した。また、勤務体制が週5日制から6日制に変わった後、運転手が残業する機会はほぼ無くなったという。週5日制だった頃は、残業手当を含め月給が2千シンガポールドル(約13万4千円)以上あったが、今では1400シンガポールドル(約9万4千円)に減った。また、別の報道によると、同社が過去3回実施したベースアップはいずれも、中国以外の外国人運転手には適用されたが、中国人運転手だけ対象から外されていたという。ある中国人運転手は、「外国人従業員という同じ立場なのに、中国人運転手だけが昇給の機会を与えられていない。しかし、処罰については他国の運転手と同じく、かなり厳しい。これは、中国人運転手に対する差別だ」と不平をもらした。

 貧富の格差拡大や物価上昇によって、「外国人就労者が賃金据え置きや物価高騰の原因になっている」とシンガポール現地の低所得者層は不満を持っているという。シンガポール政府は昨年、肉体労働に従事する自国民の給与水準を引き上げた。中国人運転手をめぐる不公平待遇について、「シンガポールの法律は完備されており、現地公民および外国人に対する保護条項も整っているが、具体的に従業員を募集・雇用する段階で、外国人労働者が権利侵害や差別という事態に遭遇するケースを免れることは難しい」という分析がある。

[1] [2]




ドイツ人写真家 東京の通勤地獄を撮影

ベッカムが米クラブを退団 次の移籍先は中国か

美人教師がメイド服で授業、ネット上で物議かもす 中国

赤ちゃんを連れて十八大に参加する四川代表

北京在住20年の英国人「中国生活に100%満足」

横須賀防衛大が開校祭 伝統の棒倒しも

日本人万里の長城遭難 救助時の写真が公開

日本の「走って逃げる大根」がネットで話題に

加藤嘉一氏、「東大合格はウソ」と謝罪

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古