シンガポール政府はここ数年、14本の新規バス路線と800台の市バスを増設する目的で、SMRT社ともう一つのバス会社・SBSトランジット社に補助金を支給してきた。しかし、「キツい」仕事に就きたくないシンガポール人が多いことから、バス運転手が不足するという事態に陥った。輸送力確保のため、2社は海外からの運転手募集を拡大、中国は主な労働力市場の一つとなった。SMRT社は2008年以降、中国から運転手を雇い入れているが、同社は、従業員の出身国別割合を公表していない。SBSトランジット社の統計データによると、同社従業員の60%はシンガポール人が占めており、29%がマレーシア人、11%が中国人。シンガポール現地メディアの報道によると、中国人運転手の英語レベルやサービスの質が低いことから、中国人運転手の雇用に反対する意見も一部にあるという。
26日付ロイター通信によると、シンガポールではストライキ事件は滅多に起こらず、前回起こったのは1986年だった。シンガポールは、外資投資にかなり依存しており、不穏な動きが起こった場合は、シンガポール政府が急きょ介入し、ストライキを未然に防いでいるのが、ストライキがほぼ皆無である理由だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月27日
[1] [2]