「中国全国観光共通年間パス」新発売 551観光地で利用可
【中日対訳】 「全国観光共通年間パス」がこのほど、正式に発売された。価格は98元、全国13省(自治区・直轄市)120都市の観光地551カ所で、1年間、入場料無料・割引などの特典が受けられる。
共通年間パスは、陝西省二十大景区優恵年票発行弁公室と山東・河南・河北・北京各地の観光関連機関が共同で企画・発行したもので、山西・甘粛・天津・遼寧・安徽・江蘇各地方の観光年間パスポート対象観光地も参加している。陝西省二十大景区優恵年票発行弁公室の張氏は、「全国13省(自治区・直轄市)の観光年間パスポート発行機関と加盟観光地が共同で設立した『観光連合』は、一貫した市場化を通じ、地域をまたぐ観光資源の共有を目指している。観光ピークには観光客が過度に集中するが、シーズンオフには閑古鳥が鳴いている観光地が多いのが現状だ。今回の共通年間パス発売により、観光地における観光客の季節的な偏りをある程度緩和することができるだろう」と語った。共通年間パスの注意書きには、「特典は、国慶節連休と春節連休には適用されない」と明記されている。張氏はまた、「各地の年間観光パス発行機関では、観光地入場料の収入増が期待されると同時に、シーズンオフの観光客数が増加し、オフ・シーズンそのものが消滅する可能性もある」とコメントした。
今年の全国観光共通年間パスの加盟観光地は、かなり数が多く、北京明十三陵昭陵、陝西省法門寺文化観光区、寧夏省中衛市沙坂頭観光区など、国家5A・4A・3A級の観光名所や有名温泉が顔を揃えている。このうち、1年間無制限で入場料が無料となる観光地は365カ所、1回の入場に限り入場料が無料になるのは24カ所、入場料半額・3割引などの特典が付与されているのは93カ所。セキュリティ面では、共通年間パスには暗号化機能付き偽造防止技術が組み込まれており、銀行カードと同様、加盟観光地には検証ツールが備えられ、パスの有効性について厳しいチェックが行われる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月18日