お正月も仕事のことが頭から離れない「春節総合症」にご注意
商品担当マネージャーとして働く会社員の静さんは、いくつかのビッグプロジェクトを受け持ち、社長の信任も篤い。春節(中国の旧正月。今年は2月10日)が目前に迫っているものの、正月休み前のウキウキ感は、静さんには全く湧き起こらない。現在進行中のプロジェクトが旧正月連休で中断することを思うと、到底落ち着いてなどいられないのだ。友人達と集まっている間も、仕事のことが突然頭をよぎる。友人との楽しいひと時と中断している仕事?この両者が葛藤し、静さんは心から休暇を楽しむことができない。時には、めまいや抑うつ感が起こることもあるという。生命時報が報じた。
▽病状の分析
旧正月が近づき、静さんと同じようなケースがますます多くなっている。これらの心理的な問題は、「春節総合症」と呼ばれており、販売、技術、広報などの職種に携わるエリートサラリーマンに特に多く見られる。彼らが受ける仕事のストレスは、年末が近づくにつれ大きくなり、休みだからといってストップする訳にはいかない仕事を多く抱えているため、のんびり・ゆっくりした休日の生活リズムに適応できなくなる。これらのエリートは、自分自身に対する要求が極めて高く、休暇のために仕事の進行が遅れることを極端に恐れている。このため、たとえ正月休みで身体は休んでいても、仕事のことが一瞬たりとも頭から離れない。それによって焦りやいらいらが生じ、心身ともに十分リラックスして休むことができなくなる。
▽心理面での処方箋
旧正月連休は、家族と一緒に過ごし、気持ちを十分にリラックスする期間だ。従って、気持ちをがらりと切り替え、休日モードに自分の心を合わせなければならない。家族の暖かみは、「快楽モード」に気持ちを切り替える上で助けになるだろう。両親とのとりとめもない世間話、夫婦水入らずの会話、子供との遊びなどによって、常日頃の「ワーカホリック」状態から脱出しやすくなるだろう。また、気の置けない友人・知人と打ち解けた楽しいひと時を過ごすのも悪くない。長い間会うことのなかった旧友とお茶を飲みながらお喋りし、互いの近況報告などをすれば、複雑な職場の人間関係をしばし忘れることができる。これらの対策を実際に講じることができない場合は、休暇中も、一日2時間だけ仕事時間を確保するのはどうだろうか。この2時間以外は、仕事のことは一切考えず、お休みモードに完全に浸るよう心掛ける。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年2月7日