広州恒大ACL準々決勝に進出 試合のボーナス3億円
サッカーのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)は22日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、中国の広州恒大がホームでセントラルコースト(オーストラリア)に3-0で快勝。2戦合計5-1で準々決勝に進出した。一方、クラブから選手に支払われるボーナスもこれで総額1800万元(約3億円)に達し、過去最高を記録した。華西都市報が報じた。
セントラルコーストに完勝
試合は、15日にアウェイで2-1で先勝していた広州恒大が終始主導権を握った。ルーカス・バリオス選手が負傷で欠場したため、スターティングメンバーでは、ダリオ・コンカ選手がFCにまわり、張琳▲(=くさかんむりに凡)選手が右のMFに入るという布陣を敷き、ファンを驚かせた。
広州恒大は開始6分、◆(=告におおざと)林選手が左サイドに出したスルーパスをムリキ選手が合わせ、そのまま右足で中央ペナルティエリアから右下へゴールを決め、幸先良く先制点を挙げた。ムリキ選手はこれで今大会8ゴール目。過去のACLと合わせると11ゴール目となり、韓鵬選手や●(赤におおざと)海東選手のACL記録10ゴールを抜いた。さらに、前半45分、ムリキ選手が作ったPKのチャンスをコンカ選手が決め2-0となった。後半に入っても、広州恒大は攻撃の手を緩めず、ほとんどの時間を相手エリアで費やし、後半22分、絶好調の◆林選手が右足で中央ペナルティエリアから右下へゴールを決め、3-0と突き放した。
主力選手の分給が21万円に
これで2大会連続で準々決勝進出となった広州恒大。さらにファンを驚かせるのはクラブの気前の良さだ。同クラブが制定しているボーナス制度では、ACLで1勝するたびに、600万元(約1億円)が支払われ、さらに、1段階勝ち進むごとに600万元支払われる。また、各試合で相手より1ゴール多く決めるごとに、200万元(約3300万円)支払われる。この方法で計算すると、広州恒大は今大会、2戦勝利と準々決勝への進出だけでも計1800万元獲得していることになる。これをどのように分配するかは、公表されていないが、過去の例を見ると、主力の選手なら一人当たり120万元(約2000万円、税引前)受け取ることになりそうだ。つまり、1分間出場するたびに、1万3千元(約21万円)もらえることになる。一般庶民にとっては、うらやましい限りの数字だ。
準々決勝以降も、ホーム・アンド・アウェー方式が取られる。対戦相手は、6月20日の組み合わせ抽選で決まり、9月18日に準々決勝の試合が行われる。まら、各チームは外国人助っ人選手1人を入れ替えることができる。順調にいけば、バリオス選手に変わって、中国サッカー・スーパーリーグ(CSL)で8試合に出場し、14ゴールを決めているブラジルのエルケゾン選手が登録される可能性が高い。そうなれば、広州恒大の攻撃力はさらにアップする。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月23日