きょうの人民日報「微博」--中紀委、汚職根絶へ会員カードの返却指示
中国共産党中央紀律検査委員会(以下、中紀委)は同委員会の紀律検査・監察幹部に対して、第三者から贈答され、高額な特典が付いてくるさまざまな「会員カード」を6月20日までに返却するよう指示した。中国では、会員カードが賄賂として使われるケースが横行していることが背景にあり、汚職根絶のメスが公の部分だけでなく、さらに一歩踏み込んだプライベートな部分にまで及んでいることを示している。また、地位をめぐる金銭のやり取りはより巧妙になっており、汚職がより複雑化していることも分かる。権力を民主・法制という「籠(かご)」の中に留めておくことができなければ、腐敗根絶のためのどんな対策も無駄になってしまい、権利が民主により監督されなければ、いくら規則を定めても、抜け穴ができてしまうだろう。
【中紀委、汚職根絶へ会員カードの返却指示】中紀委はこのほど、下部組織も含めた全国の紀律検査・監察幹部や職員に対し、贈答された「会員カード」を6月20日までに返却するよう指示した。王岐山・中共中央政治局常務委員(中紀委書記)は同活動をめぐるテレビ電話会議で、幹部らに対して、「何かをするようほかの人に要求する前に、まず自分がそれを行わなければならないことを意識しなければならず、身をもって範を示すように」と強調した。