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中国各地で暴雨・洪水・冠水被害 34人死亡

被災者を救助し安全な場所まで送り届ける消防隊員(7月1日、重慶市潼南県柏梓鎮)


 中国各地はこのところ豪雨に見舞われており、四川東部、重慶西部、安徽南部など多くの地域では大雨や暴風雨に見舞われた。人民日報が報じた。

 安徽省南部の広い範囲では、6月26日以降大雨が降り続いた。6月30日、同省の黄山・宣城両市で暴雨・洪水・冠水災害が発生し、7県・区の住民23万7千人が被災した。

 非常に残念なことに、今回の洪水によって、羅東舒祠、長春社、羅潤坤宅など全国重要文物(文化財)に指定されている多くの古建築が浸水の被害に遭い、浸水深度は最大で1.6メートルに達した。

 重慶西部では、6月30日未明から非常に強い雨が降り、◆(さんずいに立、下に口)江や瓊江の水位が警戒水位を上回り氾濫、市内に流れ込み、一部の地域に深刻な被害をもたらした。 重慶市は、洪水対策3級応急措置命令を全市に発動した。

 6月30日、四川省遂寧市の降量観測地点78カ所で50ミリメートル以上の雨量を記録、うち76カ所では100ミリメートル以上、7カ所では500ミリメートル以上に達した。最大の降雨量を記録したのは、船山区老池郷で588.7ミリメートル、遂寧市の降雨量の最高記録を塗り替えた。

 中央気象台は7月1日午後6時、継続して豪雨青色警報を発表、多くの地域では、大雨や暴風雨がいっそう激しくなる見込みだ。

 気象専門家は、「今回、国内各地を襲った大雨は、長江中・下流域、華北、東北に頻繁に見られる『七下八上(7月下旬から8月上旬)』の梅雨前線がもたらしたものだ。しかし、亜熱帯高気圧の勢力が強まり、暖かく湿った大気が北に移動するにつれて、雨の中心も北上して華北まで達した。今月4日以降、雨の中心は再び長江中・下流域に戻ってくると予想される」との見方を示した。

 洪水に対する厳しい警戒態勢が迫られる中、国家洪水・干害防止総指揮部(国家防総)は、洪水対策4級緊急措置命令を発動した。6つの作業チームを組織して広東・広西・海南・四川・重慶・安徽に派遣、各チームは洪水・台風対策作業の指揮にあたった。

 国家減災委員会と民政部も国家4級被災者救済応急対策措置を緊急発動、工作チームを被災地に派遣した。
 
 国家減災委員会弁公室の統計データによると、1日午後2時の時点で、今回の暴雨・洪水・冠水災害で9省(自治区・直轄市)が被害に遭い、死者と行方不明者は計46人に達した。国家洪水・干害防止総指揮部の統計データによると、年初から7月1日までに、全国27省(自治区・直轄市)が強降雨・融雪・台風・洪水など各種災害の被害を受け、洪水・冠水災害の被災者は2719万人、157人が死亡、16人が行方不明、直接経済損失は約280億元(約4547億円)にそれぞれ達した。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年7月2日

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