北京6月の家賃、前月比6.2%上昇 不動産売買不振が原因か
北京市統計局や中国統計局北京調査総隊が11日発表した統計データによると、北京市の消費者物価指数(CPI)の総水準は6月、前年同期比3.5%上昇した。うち、家賃は前月比0.3%、前年同期比6.2%、それぞれ上昇した。5月は前月比0.5%、前年同期比7.4%それぞれ上昇しており、6月に上昇率が少し落ち着いたことになる。さらに、今年上半期のCPIは前年同期比3.5%上昇し、うち家賃が8%上昇した。北京青年報が報じた。
同データによると、6月は食品価格が5.7%、非食品価格が2.7%、消費財価格が2.3%、サービス価格が5.5%、それぞれ上昇した。また、同月の住居費は前年同期比6.4%上昇した。うち、住宅建設や内装に必要な材料などの価格が1.9%、家賃が6.2%、それぞれ上昇した。一方、同月の北京市のCPI総水準は前月比0.2%低下した。うち、食品価格が0.8%、非食品価格が横ばい。消費財価格が0.5%低下、サービス価格が0.2%上昇した。
中原不動産市場研究部のディレクター張大偉氏は「北京の賃貸市場は依然として活発だが、最近2カ月、不動産の売買は活発さに欠けているため、賃貸物件にはゆとりがある。そのため、家賃の上昇が前月に比べ落ち着いた」と分析している。また、「昨年のデータの変化も前年同期比の変化が出た主な原因。不動産購入者が今後の動向に対して楽観的な見方を持っていないことや中古物件の取引の減少、賃貸物件のゆとりなども、家賃の上昇率が、過去数カ月の上昇率より落ち着いた原因」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月15日