きょうの人民日報「微博」--中国人の平均貯蓄額は53万円
中国人民銀行(中央銀行)の12日の発表によると、中国人の貯蓄額が初めて100兆元(約1600兆円)の大台を突破した。国民一人当たり約3万3千元(約53万円)になる計算だ。一方、ネットユーザーからは、「国の足を引っ張っている」と、実感がないことを嘆く声が上がっている。不動産関連のデータや賃金など、全て「平均」データが出されるが、その背後には、貧富の差の拡大という現実が隠れている。「平均」に対する実感のなさを解決するためには、国民の利益を第一にし、「国民の富」と「国の富」を、同時に考えなければならない。表面的に美しい「数字」でも、国民の幸福を表しているとは限らない。国民が皆、発展の成果を味わってこそ、真の幸福がある。
【中国人の平均貯蓄額は53万円】「中国の国民の貯蓄額が100兆元を突破」、「中国人の平均貯蓄額は7万7623元(約124万円)」などの発表が、注目を集めている。専門家は、「人民元の貯蓄統計には、個人の貯蓄のほか、企業・事業単位(国家が社会公益目的のため、国家機関により運営あるいはその他組織が国有資産を利用し運営するもので、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する社会サービス組織)の貯蓄や財政性貯蓄なども含まれている。そのため、5月末の時点での中国人の平均貯蓄額は、3万2719元と試算されている」と指摘している。