甘粛省地震、専門家「二次災害に注意が必要」
甘粛省定西市の岷県と◆(=さんずいへんに章)県の境界付近で22日に発生したマグニチュード(M)6.6の地震で、被災地でのメディア交流会が25日に開かれた。関連の専門家らは、地震発生後の被災地での調査により、小規模な堰止湖(せきとめこ)や土砂崩れなどの二次災害を確認したことを明らかにし、救援活動において地質災害対策を強化しなければならないと注意を呼び掛けた。新華網が報じた。
蘭州大学西部環境科学研究院の孟興民院長らは、被害が大きかった梅川鎮文斗村の瓦窯溝で、小規模な堰止湖を発見したという。貯水量は約1万立方メートル。付近の住民は、堰止湖よりも高い場所に住んでいるため、今のところ大きな問題はなく、対策を講じる必要性もない。雨がやめば、自然に消滅すると見られている。ただ、この山間を通る救援スタッフや被災者らは、注意が必要だ。
岷県や◆県では24日夜から降雨に見舞われ、土砂崩れなど二次被害が発生した村もあった。梅川鎮文斗村でも同日、雨がやんだ後、大きな土砂崩れが発生したものの、死者や負傷者は出なかった。
専門家は、「大地震が発生したうえ、被災地で雨が降ったため、新たな地質災害は避けられない。被災地はこうした被害に対する各種警告措置を実施するほか、十分な予防・準備をしなければならない」との見方を示したほか、「被災者や救助スタッフは自分の身の安全を守ることに特に注意しなければならない。特に、地形に通じていないボランティア参加者は、地質災害が発生しやすい被災地の山間部には極力行かないほうが良い。自分の身の安全を確保できないだけでなく、救援スタッフの足を引っ張ることになるためだ」と、注意を呼び掛けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月26日