猛暑続きの中国 「ホット」な笑い話で暑さを凌ぐ人々
道路の上で目玉焼き作り、干上がった川床での食事、広場で魚のバーベキュー・・・ここ数日、耐え難い暑さが続く中国各地では、このような遊びが流行っている。ネット上には、暑さをネタにした笑い話が飛び交い、笑いで「猛暑」を凌ごうとするムードが高まっている。新華網が報じた。
「ものすごい暑さの中、電気のついていない暗い部屋に座り、お尻に敷いているゴザに触れていると、突然、自分が小籠包になったような気がした」
「私と焼き肉との違いは、調味料のクミンが入っているかいないかだけだ」
「卵を買って家に帰ると、卵からヒナがかえっていた!ゴザを買って一晩寝たら、ゴザは電気毛布に変身していた!車がエンジンをふかすまでもなく、自然発火していた!冷菜を食べたかったら、冷たいうちに一刻も早く食べなければ、すぐに熱くなる!」
「微博」(ウェイボー・ミニブログ)で数多く転送されたこれらのコメントに、多くの人は汗を拭き拭き大笑いした。
今夏の中国の酷暑は本当に猛烈だ。7月30日までに気温が40℃を上回った都市は、中国全国で40都市以上にのぼり、高温の天気が10以上の省(自治区・直轄市)・面積300万平米以上を覆い尽くした。中国気象局も、観測史上初めて、「重大気象災害(高温)II級緊急措置」を発動させた。
「暑い」という感覚は、全中国人がこの半月、共通して持ち続けている感覚だ。各大型SNSプラットフォームは、衣食住・交通さまざまな分野に及ぶ次のような「暑さ」に関する投稿で満ち溢れ、コメントや転送が数多く行われた。
「今朝、出勤中に転んでしまった。病院に行くと『三級の火傷』と診断された」
「江蘇・浙江・上海エリアでは、例年より半年早く、すでに集中暖房期に入った」
「こんなに熱い日に一緒に食事する約束をするなんて、その人とは生死を共にするような密接な間柄なのですね。話題はきっと、人生の一大事についてでしょう」