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科学者が「末日」のデマに反論 「科学的根拠は無い」

 12月21日が近づくにつれ、「世界の末日」に関するデマが広まっている。これに対し科学者は、「地球の磁極反転や大規模な太陽フレアといった噂には全く科学的根拠が無く、地球の滅亡や世界の末日が起こることはない。デマで日常生活に影響をきたさないようにすべき」と語る。新華社が伝えた。

 ▽太陽フレア説

 2012年12月21日に大規模な太陽フレアが起こり、地球が滅亡するという噂がある。これについて、中国科学院宇宙環境研究予報センターの主任であり、国家宇宙科学センターの研究員である●(龍の下に共)建村氏は19日、「太陽の活動周期は11年であり、今周期の太陽活動がピークを迎えるのは2013年末であって、今年の12月21日ではない。現在太陽の活動はピーク期に近いため、小さなフレアが発生するのは正常なことだ。観測によると、今周期の太陽活動とこれまでの周期との間には大きな違いが無く、むしろ活動度はこれまでの周期を下回っている」と指摘。「太陽フレアは、電力、通信、衛星などに大きな影響を及ぼし、人々の生活に影響をもたらし、一部の地方で停電や設備の損壊を招くが、健康には影響が無く、地球が滅亡することはない」とした。

 ▽地球の磁極反転説

 12月21日に地球の磁極が反転し、一連の災難が発生するという噂もある。これについて、中国科学院国家宇宙科学センター太陽系観測研究室の李磊主任は、「地磁気の運動過程は非常にゆっくりしており、突然反転することはありえない」と語る。

 李主任は「古代地質学研究によると、過去200-300万年の間に十数回の磁極反転が起こっており、最も近い反転は2万年ほど前とされている。現在南磁極(地磁気のN極)は南極付近にある。しかし、人類学およびその他の研究成果から見ると、磁極反転は人類の進化に破滅的な影響を及ぼすわけではない。過去100-200万年の間に、地磁気の強さは100年あたり5%のペースで弱くなっている。地磁気の偏角は過去100年間で西南に約8度移動した。このスピードから見ると、2000年後に地磁気がゼロとなり、磁極が反転する可能性がある。しかし、例えそうであっても人類に大きな影響はない。地磁気観測は長い歴史を持つ学科であり、世界各地に多くの観測点がある。今は科学水準も高く、地磁気の観測能力が完備されており、地磁気の活動が人類の生存に影響を与えるなどと心配する必要は無い」と語る。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年12月20日

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