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人気ゲーム「プラントvsゾンビ 2」、中国語版は改悪で不評

 米エレクトロニック・アーツ(EA)の人気ゲーム「Plants vs. Zombies(プラント vs. ゾンビ) 2」の中国語版が7月31日、中国でリリースされ、アップル社が運営するアプリケーションのダウンロードサービス「App Store」のダンロードランキング(無料版)では、すぐさまトップに立った。しかし、同ゲームの評価はこの数日の間に、5つ星から2.5星に下がった。業界関係者によると、その理由は、中国語版制作の過程で難易度が上げられただけでなく、有料版の内容や価格が英語版とは異なり、中国のユーザーから不評を買っているためという。

 同ゲームは世界中で人気となった「プラントvsゾンビ」の続編で、ニュージーランドやオーストラリアでは先月10日に配信が始まった。中国国内でも、各種ツールや有志の中国語化グループなどのサポートもあり、多くのゲーマーが時を同じくして同ゲームを楽しんでいた。

 一方、正規中国語版の制作を行っていた上海宝開チームは7月31日に、アップストアで中国語版の配信を開始。わずか7時間で、ダウンロードランキングトップになった。

 しかし業界関係者によると、中国語版制作の過程では、単に中国語に翻訳しただけでなく、ゲームの難易度も上げられたほか、無料版で遊べる範囲が狭くなるなど、料金を払わなければ十分に楽しめない設定になっており、中国のゲーマーの怒りを買っているという。
 
 例えば英語版では、敵が落とすコイン1000枚で(購入量により価格の変動あり)手に入れることができるアイテムが、中国語版では有料になっており、その数も3個から2個に減っている。また、英語版では、一部のステージをクリアすれば自動的にもらえるプラントが、中国語版ではパズル(または大量のコイン)を通してしか手に入らなくなっている。さらに、英語版ではコインを使えばパネル操作ができるようになるが、中国語版ではそれが有料になっている。

 つまり、海外では無料で楽しめるゲームが、中国ではお金を払わなければ普通に楽しむことができないゲームに変えられているのだ。あるメディアは、「英語版で有料になっている6種類のプラントは、108元(約1730円)払えば全てを手に入れることができるが、中国語版では、有料のプラントが8種類で、全て手に入れるには256元(約4100円)が必要」と指摘している。

 そのため、中国のゲーマーはApp Store上の同ゲームに、次々と星1つの低評価を下し、同ゲームの評価は5つ星から一気に2.5星まで下がった。同ゲームは「無料版」と「トップセールス」のランキングでトップ30位のゲームのうち、評価が最も低いゲームになった。

 業界関係者は、目先の利益だけを追求する上海宝開の行為は、中国のゲーマーの怒りを買っただけでなく、今後、EAからも注目されるだろうと分析している。

 上海宝開はこれまで、圧倒的な収益力を武器にEA本社の信頼を勝ち得てきた。「EA moblie」は7月、北京にあった支社を廃止し、李天健・総経理も離職。一部の発行部門や財務、スタッフだけを残した。一方の上海宝開は昨年、中国の要素を取り入れた「プラント vs. ゾンビ(万里の長城版)」が爆発的ヒットを記録し、多額の利益を確保しており、これが今回のような行動につながったのかもしれない。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年8月6日

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