タイ人留学生が創った民謡風「道徳経」が人気
タイからやって来た一人の留学生は、周りの学生たちが必死に暗記している中、民謡風のメロディーをつけて「道徳経(老子が書いたと伝えられる書)」を暗記する方法を思いついた。四川師範大学で学ぶタイ人留学生が創った「道徳経」民謡アレンジ版が、学内で大きな話題になっている。同級生たちは彼に「老子ニ世」とニックネームをつけた。成都商報が伝えた。
方亮さんは、四川師範大学大学院で対外中国語コースを専攻する修士課程の学生。小さい頃からギターを学んでいる彼は、特に音律に造詣が深い。今年5月、教師が「道徳経」を朗読するのを聞いた時、突然インスピレーションが湧いた。帰宅後、心に思い浮かんだメロディーを譜面に書き起こした。このようにして、彼は次から次へと曲を創った。メロディーが思い浮かぶと、方亮さんは携帯にそれを記録し、家に帰ってギターを抱え、「道徳経」の言葉に合わせて修正した。今までに、「道徳経」の章10以上に曲をつけた。彼の手にかかると、「道徳経」の言葉はやわらかな民謡風の歌詞に変身、起伏のない穏やかな音調だが、新鮮で質朴な印象をもたらす。彼は、これらの曲をテーマに、修士論文を書く予定という。
四川師範大学では、方亮さんによって「道徳経」を知るようになった留学生が数多くいる。7月に行われた「漢語橋大会(中国語スピーチコンテスト)」では、方亮さんが創った「道徳経」第1章の曲を披露し、同大学の学生たちを敬服させた。同大学キャンパス内では、方亮さんの姿を見かけると、すぐに、「道可道、非常道、名可名、非常名(道徳経第1章。道の道とすべきは、常の道に非ず。名の名とすべきは、常の名に非ず」と歌い出す留学生がいるほどだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月14日