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二人目の子ども、40歳前後で強い希望 (2)

▽二人目は子どもの遊び相手

 二人目を希望しない理由の中では、「経済コストが高すぎる」が56.16%で最大だった。このほか「疲れるし辛い」は16.64%、「仕事が忙しくて時間がない」は9.01%、「子どもは1人でいい」「独身主義」「その他」はどれも10%に満たなかった。

 「今回の結果は都市化人口における発展規則に沿ったもので、世界中の国で同じことが起きている」とテキ教授は指摘し、「発展は最良の避妊薬」と語る。出産政策緩和は都市が主な対象となる。中国では都市化により、消費水準の高さや住宅価格の高さ、物価水準の高さが子どもを育てるコストを高め、子どもを産むのを躊躇する原因となっている。また都会のキャリアウーマンにとっては、二人目を産むことは間接的なコスト上昇にもなる。仕事と子育ての両方に追われれば、業績にも影響し、昇進のチャンスを逃すことにもつながる。「疲れるし辛い」と「仕事が忙しくて時間がない」という理由で4分の1が第二子を諦めている。

 「中産階級の家庭の子育てコストは経済的なものではなく、時間と精力のコストだ」と李建新氏は指摘する。香港や台湾などの発達した地区では、子どもを2人欲しいという人が多いが、現実の出生数はこれを下回っている。

 「二人目が欲しい理由のうち、『子どもに遊び相手を与える』と『万一に備える』が3分の2近くを占めているのは、一人っ子という成長環境を懸念する人や、健全な人格形成や情緒の発達を重視する人が増えていることを示している」と原新・教授は指摘する。一人っ子の家庭には子どもがいなくなってしまうリスクがあり、一人の子どもに気遣いが集中しがちだ。調査結果は、子どもが健全に成長させ、家庭のリスクを減らしたいという庶民の希望を反映したものとなる。欧米先進国などでは、子どもを産まないか、産むなら2人以上産むという人が多いのも、同様の関心を表したものと言える。

 「二人目を希望する理由のうち『老後に備える』は4番目で、わずか7%だった。高齢者の世話をするという家庭の働きが弱化しているためだ。高齢者の世話には社会保障が不可欠となり、老後の世話を子どもに求めるのはますます難しい状態となっている」とテキ教授は指摘している。(編集MA)

 「人民網日本語版」2013年11月20日

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