公共サービス満足度、北京は4位 厦門がトップ
上海交通大学国際・公共事務学院と社会科学文献出版社は3日午前、『公共サービス満足度青書』の第1回目となる報告書を共同発表した。同報告書は、ウルムチとラサを除くすべての直轄市・省都・副省級市を含む34都市の住民に対してランダム調査を行い、「基礎教育」や「公立病院」、「不動産価格の安定」、「社会保障」など、住民と密接な関係のある9つの都市公共サービスを評価したものだ。「新京報」が伝えた。
この調査によると、公共サービス満足度ランキングのトップ10に入った都市は順に、厦門(アモイ)、成都、上海、北京、杭州、青島、鄭州、昆明、西寧、寧波だった。
報告書は、公共サービスが提供される分野として「基礎教育」「公立病院」「不動産価格の安定」「社会保障」「環境保護」「治安」「インフラ」「文化体育施設」「公共交通」の9項目を選び出し、深度ある分析を加えている。ランキングトップに立った厦門は、「不動産価格の安定」に対する満足度が2位だったほかは、ほかの8つの指標すべてでトップとなり、ほかの都市をはるかにリードしている。
9項目のうち、「不動産価格の安定」と「公立病院」の2項目は、34都市のすべてで満足度が最も低い項目となった。これは、現在の都市の不動産価格が高すぎることと「医療にかかるのが難しく高い」と言われる医療の現状に合致している。一方、「文化体育施設」は満足度が最も高く、9項目の公共サービス指標のうちトップとなった。また不満が高いと考えられていた「基礎教育」の満足度は総ポイントで3位となり、専門家の予想を裏切った。
青書は、北京市政府の公共サービス提供を分析し、一部の公共サービス提供では比較的高い水準に達しているが、はっきりとした弱点もあるとしている。
例えば、ほかの都市と比べると、北京は、「公立病院」「治安」「インフラ」「文化体育施設」「公共交通」の5項目で満足度トップ3に入っているが、9項目のうち最低の「不動産価格の安定」と「環境保護」の満足度はそれぞれ6.02と7.25で24位と12位にとどまっている。
深センは、「不動産価格の安定」「公立病院」「社会保障」「基礎教育」の4項目の公共サービスの満足度で34都市のうち最低となった。
▽北京市の各項目の順位
「文化体育施設」2位
「公立病院」3位
「治安」3位
「インフラ」3位
「公共交通」3位
「基礎教育」5位
「社会保障」5位
「環境保護」12位
「不動産価格の安定」24位(編集MA)
「人民網日本語版」2013年12月5日