中国の多く都市で、「新型宅配モード」が流行し始めている。携帯アプリをダウンロードして、ソフトウェアの認証を受けるだけで、誰もが「フリー宅配員」になれるというシステムだ。宅配物の発送地から送付先までの配送ルートと、あなたのその日の行動ルートがぴったり一致すれば、アプリでピックアップの手配を行い、宅配物を送付先に届けることで、10元から30元(約165円から500円)の報酬を受け取ることができる。だが、一部の消費者からは、このようなシステムに対して、「あまり信用できないのでは」と心配の声が上がっている。配達員の素性が全く分からないため、リスクが高まることは、確かに否定できない。中央広播網の報道を引用して北京晩報が伝えた。
このアプリの開発者によると、「フリー宅配員」になるためには、「銀行カード情報を登録すること」「一定額のクレジット与信枠があること」の2つの条件を満たす必要がある。宅配業務を引き受けると、宅配商品の価格相当額が、任務遂行の保障として凍結される。
「フリー宅配員」システムは、実際に可能なのだろうか?業界関係者は次のような見方を示した。
このような「ついでの宅配業務」は、宅配物の配送ルートと宅配員の行動ルートが個別に一致して初めて成立する宅配業務であり、非常に有益で革新的な方法だ。だが一方で、そのような宅配業務を「違法で業界秩序を乱すもの」と捉え、「信用できない」と、否定的に見る人もいる。賛成派にせよ反対派にせよ、誰もが「宅配員になるためのハードルが低すぎることから、リスクが高まり、殺人などの凶悪事件が発生するのでは?」と懸念するのは当然だ。
以下はネットユーザ―からのコメント。
「@老土100」さん:「アイディアもので、環境にも優しい。賛成!」
「@襄陽老大」さん:「とても良いね。ハイテク技術を駆使して社会効率を高めている。大々的に普及すべきだ」
「@路向北Reliable」さん:「宅配をやりたい人は多いだろうが、実際に利用する人は少ないだろう」
「@520尤娜」さん:「宅配員が商品を盗むかも。かなり危険」
「@西風冷月刃」さん:「宅配物が合法なものか否かをどうやってチェックするのかが問題」 (編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月25日