小野聡氏 |
日本が誇る聖なる山、富士山が先月22日に世界文化遺産に登録された。現在、多くのメディアがこのニュースについて次々と報道しているが、このことで多くの人々にある一つの疑問が浮かんだに違いない。それは、日本が誇る最高峰・富士山はなぜ世界自然遺産に申請されなかったのかということだ。これに対し、人民網は2日に富士山を世界遺産に申請した当事者でもある専門家、静岡県世界遺産遺産推進課の小野聡学術調査班長に独占インタビューを行った。富士山を世界遺産に申請する経緯や、富士山の保護対策について聞いた。「人民網」が伝えた。
2005年静岡県と山梨県で世界遺産登録のための専門部門が設立され、富士山を世界文化遺産に登録させる共同プロジェクトが発足した。2006年に静岡県と政府が世界文化遺産推進課を設立したことで、小野氏が同プロジェクトに関わり、学術調査の分野を担当することになる。この8年間近くの間に、中国の泰山を含む数多くの世界遺産を視察し、富士山の世界遺産登録に関わってきた小野氏はその経緯を最も良く知る専門家だ。富士山の世界遺産の登録の結果が発表される前夜、小野氏は今回の結果を非常に重く受け止めていた。世界遺産の登録が成功した現在、逆に小野氏に浮かれた様子は全く見えない。小野氏は「まだ多くのやるべき仕事がある。世界遺産の登録が成功した後、個人的にも特別にお祝いするイベントなど行っていない」と語る。