北京は、低気圧の影響を受け、大気中の汚染物質が拡散しづらくなっていることから、かなり深刻な大気汚染に見舞われている。24日午後3時、重度大気汚染警報である「黄色警報」が発令され、深刻な大気汚染は28日まで続くとの予報が発表された。北京・天津・河北の中南部地域では、可視度が低くなり、高速道路や民用航空の利用に不利な条件がもたらされる見込み。新華網が伝えた。
25日から27日にかけてのほとんどの時間帯、北京・天津・河北エリアでは、大気汚染物質の拡散条件が悪く、北京に寒気団が入る見通しがなく、大気は垂直方向に安定する傾向にあるため、広い範囲で煙霧天気が続くと予想される。
北京市気象台と北京・天津・河北環境気象予報早期警報センターの首席予報官を務める廖暁農氏は、「24日夜から25日昼にかけて、軽度から中度の煙霧が発生すると見られる。25日夜から26日昼は、中度の煙霧天気の地域が拡大し、保定・石家荘・天津の各地にも及ぶ見込み。26日夜から27日昼は、大気汚染が広い範囲でいっそう深刻な状態に陥り、昼間の可視度は4キロメートルから7キロメートル、夜間は2キロメートルから4キロメートルまで下がるだろう」と予測した。
北京市環境保護監視測定センターの張大偉・センター長は、「最近の北京は、雲が少なく気温が上昇し、逆転層(通常とは逆に、高度の上昇につれて気温が低下する現象)が頻繁に発生している。地表近くでは南寄りの風が続き、湿度が上昇した。北京は周辺に山が多いことから、汚染物質が堆積しやすく、さらに排気ガスなどの汚染も加わり、重度汚染のレベルに達するまでとなった」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月25日