中国中央テレビ(CCTV)が3月15日の「世界消費者権利デー」に合わせて放送した「3・15晩会」でニコンのデジタル一眼レフカメラ「D600」に問題があると指摘したことを受けて、ニコン中国法人はこのほど正式な謝罪を行うとともに、D600の利用者に無償で点検とクリーニングサービスを提供すると発表した。問題が解決されない場合は、新しいものと交換するという。「京華時報」が伝えた。
指摘された問題は、D600で撮影した写真に黒い点のようなものが映り込むというものだ。ニコン中国が公式サイトを通じて発表したコメントには、「ニコンD600の一部に存在する問題のために消費者に不便をもたらしたことについて、心からお詫び申し上げます」とある。また「D600に出現したこのような現象について、ニコンは2013年2月から、中国、米国、その他の国・地域を含む世界のD600ユーザーに、いずれも同じ内容の対応措置を着実に実施し続けている」という。
ニコンのコメントによると、D600のユーザーがこうした問題に遭遇した場合は、まずユーザーガイドブックの「ローパスフィルター使用時の注意事項」に書かれた手順に従い、カメラのイメージセンサーをきれいにし、それでも埃やゴミが取り除けなかった場合は、最寄りのニコンアフターサービスセンターかニコンの特約メンテナンスステーションに連絡すれば、ニコンが送料を負担して無償で点検とクリーニングを行い、シャッター部分と関連の部品を交換するなどのサービスを提供する。保証書の修理期間を過ぎている場合でも、無償で点検が受けられる。問題を完全に取り除けなかった場合は、中国の消費者権利保護規定である「三包」(修理、交換、返品の保証)規定に従って、新しいものと交換することになる。
またニコンによると、市場に出回るD600については、国の工商部門の監督指導の下で、2014年3月16日から全国規模で販売停止措置が取られているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月18日