仮想通貨「ビットコイン」、3年間で価値が5100倍増に (2)
目にできず手にすることもできない仮想通貨だが、ビットコインは無視できない存在になった。壹基金は4月23日、50ビットコインの寄付金を受け付けたと発表した。中国でビットコインが寄付金になったのはこれが初めてのことだ。また遠く離れた欧州の小国キプロスでも、ビットコインが一世を風靡している。キプロス政府は今年より、預金者の銀行預金を課税対象とした。人々は管理対象とならない仮想通貨のビットコインにより脱税が可能であり、また米ドルなどの各種通貨との換金により富の流出を減少できることに気づいた。キプロスの街頭では、ビットコインのATMが出現したほどだ。それではユーザーにとって、ビットコインは一体何なのだろうか?ある人はビットコインを黄金のように貴重なものとしているが、ある人は一文の価値もないとしている。北京安邦コンサルティング有限公司の劉梟研究員は、「黄金と比べた場合の最大の欠点は、ビットコインが二進法の文書にすぎないことだ」と指摘した。
◆中国最大のビットコイン取引サイト
1日で28万6000元のビットコイン資産が創出可能
●さんは、「中国最大のユーザーは、深セン市のある企業だ」と語った。公表されている演算能力によると、この社員数が4人のみの企業が毎日掘り出すビットコインは、驚異的な数値に達している。●さんは、「同社の演算能力は7549Gのため、1日で357ビットコインを掘り出せる。レートを1ビットコイン=800元として単純計算する場合、1日で28万6000元(約457万6000円)を稼ぎ出せることになる。採掘者だけではなく、採掘用ツールの開発者も億万長者になっている」と述べた。
そればかりではない。中国最大のビットコイン取引サイトは、巨額の資産を創出している。しかしながらビットコインという「金鉱」は枯渇しないわけではない。創始者の中本氏の設計によると、ビットコインの総量は2100万のみであり、現在のビットコインの生産速度は10分当たり25となっている。しかし4年毎にビットコインの生産数量は半減し、数量の上限値に達するまで減少を続ける。発掘者の増加に伴い、1人当たりの掘り出せるビットコインが減少している。