仮想通貨「ビットコイン」、3年間で価値が5100倍増に
「ビットコイン(中国名:比特幣)」と呼ばれるネット上の仮想通貨が近頃人々の注目を集めている。中国国内メディアの最近の報道により、中国の一般人とこの特殊な通貨の距離がぐっと縮まった。メディアの報道によると、四川省蘆山県で4月20日に震災が発生した後、ビットコインが壹基金(One Foundation、アクションスターのジェット・リーが運営するチャリティー基金会)の口座に振り込まれたという。このビットコインとは果たして何なのだろうか?どこから得られて、どのような用途があるのだろうか?揚子晩報が伝えた。
◆ビットコインによる寄付
●文傑さんが出勤後にまずすることは、パソコンを立ち上げ、ビットコインを「採掘する」ウェブサイトにログインすることだ。●さんはパソコンを使っているだけで何もしていないように見えるが、たった数時間で彼の用いるツールは自動的に0.85ビットコインを掘り出した。中国最大のビットコイン取引サイトで調べたところ、同日のレートは、1ビットコイン=800元だった。つまり彼はたった数時間で約700元(約1万1200円)を稼ぎ出したことになる。
ユーザーを夢中にさせるこのビットコインは、4年前に誕生した。ハッカーの中本哲史氏が2008年に発表した論文の中で、ビットコインの構想を打ち出し、その後2009年に同システム向けにオープンソースプログラムを構築し、ビットコインの誕生を発表した。
ビットコインは特定の中央発行機関に依存せず、P2Pネットワーク全体のスポットの分布型データバンクを使用して通貨の取引を記録し、パスワード学の設計により通貨流通の安全性を保障する。ユーザーはコンピュータを使い規定されたアルゴリズムに基づき、大量の演算を通じビットコインを採掘することが可能だ。ビットコインを掘り出す際には、パソコンにより64桁の数字を見つけ出し、パスワード解除を繰り返し、その他のユーザーと競争することで、ビットコインネットワークに必要なデータを提供する。ユーザーのパソコンが一組の数字を作り出すことに成功すれば、25ビットコインのボーナスを獲得できる。ビットコインシステムは分散型プログラムを採用しているため、現時点では10分毎に25ビットコインしか獲得できない。ユーザーはまたネット上の取引プラットフォームでの売買により、ビットコインを獲得できる。