日産の中国販売が回復、4月は2.7%増 (2)
その後2カ月の販売減は、メディアの指摘を裏付ける形となった。日産の2013年2月の中国販売台数は前年同月比46.0%減の10万7855台に、3月は前年同月の13万1841台から16.6%減の10万9979台になった。
◆新車で攻勢
日産は今年、中国市場で多くの新車を発表しており、販売回復を促している。
日産は2月26日に中国市場で、新型中級セダンのティアナを発表し、3月18日に発売開始した。日経新聞のデータによると、新型ティアナの中国販売台数は今年4月末に1万台を突破し、1万3000台に達した。また4月12日には新型リヴィナが発売され、4月末までに販売台数が6600台に達した。
日産はこれまでの販売減の一部の原因を、旧型車種の新型へのアップグレードによるものだとした。日産のアンディ・パーマー副社長は4月3日にブルームバーグテレビジョンの取材に応じた際に、「(釣魚島問題は、)前進を続ける当社の戦略にまったく影響を与えておらず、当社は(中国での)投資を継続する」と表明した。同氏は、日産の3月の中国販売減の原因は、新型ティアナへのアップグレードによるものだとした。
同氏はまた、「3月と第1四半期の販売台数が前年同期比で増加している。小売販売の反転増加と当時に、3カ月内に卸売販売が前年同期を上回る自信がある」と語った。
日産が発表する中国販売台数は卸売販売台数、つまりディーラーに交付される台数だ。同氏は、「在庫の関係により、卸売販売と小売販売の間には60-100日のズレが存在する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月7日