日産の中国販売が回復、4月は2.7%増
日産は5月6日、今年4月の中国販売台数が前年同月比2.7%増の10万2800台に達したと発表した。昨年9月に日本車の中国販売が打撃を受けてから、日産の販売が前年同期を上回るのは4月が初となった(1月の季節要因による増加を除く)。新華網が伝えた。
◆反転増加
日産によると、同社の2013年4月の中国販売台数は約10万2800台に達した。これはおおまかな数値であり、日産は正確な数値を翌月下旬に発表することが恒例となっている。日産の2012年4月の中国販売台数は11万2365台であった。絶対数で比較するならば、日産の今年4月の販売は8.5%減となり、過去数カ月の二桁代の減少率がやや改善されたことになる。
しかし日産は、「中国合弁会社の東風日産は再編を行い、一部の車種は東風汽車集団の販売に盛り込まれ、当社の販売統計に反映されなくなった。そのため当社の先月の中国販売台数は実質上、前年同月比で2.7%の微増となった」と説明した。
昨年9月の中日両国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題により、日本車の中国販売が打撃を受けると、日産の中国販売も急減を続けた。日産の2012年9月の中国販売台数は前年同月の11万7712台から35.3%減の7万6066台に、10月は前年同月の10万8455台から40.7%減の6万4286台に、11月は前年同月の11万3209台から29.8%減の7万9473台に、12月は前年同月の11万8980台から24.0%減の9万425台に、2012年通年の販売台数は前年の124万7436台から5.3%減の118万1530台になった。
日産は今年1月に、4カ月に渡り続いた中国販売台数の減少(前年同月比)を食い止め、前年同月の9万4745台から22.2%増の11万5732台を販売した。しかし2012年は1月に春節(旧暦の正月)に入り、今年は2月にずれ込んだため、季節要因による差が生じた。日本メディアは当時、日産は中国販売の反転増加を実現していないと分析した。