中欧貿易摩擦 中国側は話し合いによる解決を希望 (2)
▽EUは交渉決裂を否定
太陽光パネルをめぐる反ダンピング・反補助金措置について、中国電気機械輸出入商会は先週、EU側が中国の業界の提出した交渉プランを直接拒否し、中国の作業チームの提起した問題点と解釈に回答せず、第1回目の交渉を決裂させたことを明らかにした。だがEUのクランシー貿易担当報道官は現地時間の23日、同商会の見方を否定するコメントを発表している。
クランシー報道官がコメントの中で述べたところによると、EUと同商会が行おうとしていたのは「技術面での予備的対話」で正式な交渉ではなく、EUと中国との間で太陽光製品の反ダンピングをめぐる交渉はまだスタートしていない。EUの法律によれば、調査の仮決定がEUの官報で発表されなければ正式な交渉はスタートできないのだという。
商務部の高虎城部長はこのほど取材に応える中で、太陽光製品とモバイル通信設備という二大分野の製品に対する反ダンピング調査が欧州委員会に提起された後、中国側は政府レベルや企業レベルなどさまざまなレベルで努力を続けてきた。その狙いは話し合いと交渉を通じて、問題解決のプランを探るところにある、中国側が対話を通じた紛争解決を願うという原則には、いささかも変わりがないという。
▽摩擦の背景 中欧企業はどちらも反ダンピング課税に反対