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ソニーがゲーム事業に注力、中国市場で盛り返しなるか (3)

 Xbox OneとPS4は基本プレイ無料のソフトを持つが、中国のゲーム市場ではパソコンとモバイル端末がゲーム機に大きな差をつけている。ゲーム機輸入禁止令の緩和の程度は不十分で、時期も遅すぎたため、この局面を覆すことは不可能だ。新しいゲーム機は割高で、中国のゲーマーの意欲を損ねている。

 平井CEOは、「PS4は重要な戦略的製品であり、今後10年間のソニーのゲーム機となる。PS4はゲーム機であるほか、SNSの機能を持つ」と語った。ソニーはPS4に期待を寄せているが、上述した分析内容を見れば、経営危機に陥った企業がゲーム機から活力を得ることは、恐らく夢物語であることが分かるだろう。

 ソニーはデザインとハード面で誰もが認める強みを持つが、ハード・産業チェーンの発展における、インターネットという発想の不足を露呈している。中国のテレビメーカーはこぞってスマートテレビやインターネットテレビの取り組みを強化している。インターネットテレビを始めとするOTT(オーバー・ザ・トップ)事業が中国国内で台頭しているが、ソニーはこれに対応する動きをまったく見せておらず、日本企業の保守的かつ慎重な姿勢を貫いている。ソニーが発売している4Kテレビは、画質などのハードのみに専念しており、新たなブームに伴うチャンスを大胆につかんでいない。これは新たな市場競争環境における、ソニー自身の弱点でもある。

 数日前に閉幕したテンセントの第1回WE大会において、馬化騰CEOはノキアとブラックベリーを例とし、「一年半前ならば、ノキアがこれほど急速に衰退することは想像もできなかったが、これは私たちの前で生じている実例だ。当社は少しでも情勢に乗り遅れれば、倒産する可能性があるのではと恐れている」と述べた。馬CEOはまた、「巨人は倒れても体はまだ温かだ」と指摘した。ソニーはかつて、スティーブ・ジョブズ氏さえ崇拝し、模倣した巨人である。しかし我々が今日目にしているソニーは力を失い、ふらつきながら歩いている。体温が失われる前に、ソニーが大逆転を実現するチャンスはあるだろうか。市場は客観的な答案を出すだろう。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年11月20日

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