ネット決済 5年で20兆元になる 巴曙松氏 (2)
巴副所長によると、将来の中国の決済力を決定づける核心は安全性と効率であり、この2つがバランスよく発展することが必要だ。過去数年間に国内の決済企業が安全性向上に向けて相対的に多くの投資を行ったため、中国のリスクコントロール技術はトップレベルになった。現在、国内のネット決済市場のリスクレベルは約0.01%で、支付宝を含む主流の決済機関はこの数字をさらに下回る。世界のネット決済市場では、1-2%のリスクレベルが一般的だ。
これから訪れる見込みのモバイル決済時代について、巴副所長は、モバイル決済の急速な発展は中国の決済産業に新たなチャンスと課題をもたらすと指摘する。
巴副所長は次のように提起する。技術イノベーションを通じて、またこれまでの金融業界のように取引コストを増やし効率を犠牲にするようなやり方とは違った方法で、決済の安全性の問題を解決するべきだ。実際、eコマースなどの新しい経済産業モデルでは、利用者が支払う取引コストとリスク・損失とは単純なマイナスの相関関係にはない。安全性の技術のイノベーションによって効率と安全性をともに高めることは可能だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月21日