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参拝者のために祈祷の神事を行う巫女。 |
日本・島根県松江市にある八重垣神社は最も有名な「縁結び」の神社だ。古い民謡の中でも「早く出雲の八重垣様に、縁の結びが願いたい」と詠われるこの場所は、八岐大蛇(やまたのをろち)を退治した素盞嗚尊と稲田姫が婚礼を挙げ新居を構えた場所という伝説がある。多くの若い女性が良縁や結婚の運勢を占うために同地を訪れている。
神社内には3カ所の「夫婦椿」があり、地面から生えた2本の木が地上で1本になっているので、一身同体、愛の象徴と捉えられ、神社の「縁結び」の霊力を物語るものとなっている。神社の後ろにある森には「鏡の池」という丸い池があり、神社建立時の泉の水によって生まれたもので、恋の成就を占う霊験あらたかだという。縁占いの方法は、神社の占い用紙の真ん中に硬貨を1枚(10円や100円が多い)乗せて鏡の池に浮かべ、縁の遅早を占う。紙が早く沈むことを願う人の多くは500円玉を乗せ、また「ご縁」と同じ発音の縁起をかついで5円玉を乗せる人も多い。水に濡れた占い用紙に浮かび上がる字と、紙の沈む速さ、沈んだ方向により良縁の時期を占う。神社では訪れる人のために祈祷する巫女もおり、祈祷の舞いを通じて人々の良縁を祈る。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年11月21日
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