一方、ブラジルの企業家のエイク・バチスタ氏は、金鉱で財をなし、OGXやOSXなどの企業グループを築いた大物。だがフィンケルシュタイン教授には「最大の敗者」とされてしまった。バチスタ氏は、ブラジルの海岸での石油採掘事業に手を付け、その可採掘量は100億バレルに達するとも言われた。だがバチスタ氏の同事業への見込みは楽観的すぎ、海底の塩岩や砂石から原油を取り出すコストや難度を甘く見ているとフィンケルシュタイン教授は分析する。
「バチスタ氏にはこの産業での管理経験はない。200億ドルにのぼる資金を投資家から引き出すことができたのは、バチスタ氏がすぐれたセールスマンだったからだ」とフィンケルシュタイン教授は指摘する。「だがバチスタ氏はこの資金集めに時間を使いすぎ、計画を実行するための努力をきちんとしなかった。OGXとOSXの株価は今年95%下がったが、氏は他人を非難することしかしなかった。彼自身の財産も99%蒸発した」。今年初め、バチスタ氏はフォーブス誌の資産家ランキングで8位に入り、その資産額は300億ドルに達していた。(編集MA)
【2013年ベストCEOランキング】
1.ジェフ・ベゾス、アマゾン
2.豊田章男、トヨタ
3.馬化騰、騰訊
4.John Idols、Michael Kors
5.Reed Hastings、Netflix
【2013年ワーストCEOランキング】
1.エイク・バチスタ、EBX/OGX/OSX
2.Ron Johnson、J.C.Penny
3.Thorsten Heins、Blackberry
4.Eddie Lampert、Sears Holdings
5.スティーブ・バルマー、マイクロソフト
「人民網日本語版」2013年12月26日