米国のビジネススクール「タック・スクール・オブ・ビジネス」の戦略リーダーシップ学のシドニー・フィンケルシュタイン教授がこのほど、今年のベストCEOとワーストCEOのランキングを発表した。ベストCEOにはアマゾンのジェフ・ベゾス氏、ワーストCEOにはブラジルEBX/OGX/OSXグループのエイク・バチスタ氏が選ばれた。チャットソフト「微信(WeChat)」の好調で業績を伸ばした「騰訊(テレセント)」の馬化騰氏はベストCEOランキング3位にランクインした。「国際金融報」が伝えた。
フィンケルシュタイン教授はベストCEOに選ばれたベゾス氏について、「世界のCEOらが四半期データの動きに気を尖らせている時に、ベゾス氏は長期的な展望を保った経営を行った」と評した。アマゾンは、UPSの運送サービスとニューヨーク公共図書館、巨大な倉庫とをつなぐ紐帯とみなされている。フィンケルシュタイン教授は、アマゾンは「人を嫌がらせるビジネスをしている」としながら、ベゾス氏は低コストでアマゾンをクールなブランドに変えたと評価した。「ベゾス氏は競争に強く、ライバルを次々と倒してきた。アマゾンはすでに大企業だが、起業したばかりのような柔軟さを保っている」。
フィンケルシュタイン教授によると、ベゾス氏は、MBAの卒業生を招聘することで巨大な人才網を構築している。最近では、オンラインショップ各社がキャンペーンを実施する「サイバーマンデー」(感謝祭の次の月曜日)に合わせ、小型無人機による宅配というニュースを明かし、話題をさらった。「ジェフ・ベゾス氏はビジネス分野の『ジョブス』と言っても過言ではない」。