タイは近頃国内情勢が混乱しており、多くの観光客を戸惑わせている。春秋国際旅行によると、タイ旅行を計画していた観光客の多くが、他の東南アジア諸国に目的地を変更しているという。また「観光法」の施行により、ショッピングや自己負担の内容が多かったタイ旅行に激変が生じた。これらの「臨時収入」がなくなったことで、ツアー料金が大幅に増加している。以前の春節ならば、タイ旅行は料金が高騰しても約6000元ほどであったが、来年は1万元以上が普遍的だ。上海航空国際旅行のプーケット島4泊6日のフリープランは、1万1650元に達する。業界関係者は、「シンガポール・マレーシア・タイ旅行のうち、タイ旅行はコストパフォーマンス面でそれほど有利ではなくなり、その他の国に観光客が流れることは必然的」と指摘した。春節中に、バリ島、ロングビーチ、セブ島などのツアーを選ぶ市民も少なくない。
◆文化の旅が好評
世界文化遺産を売りにするツアーが近年になり勢いを見せている。春秋国際旅行の春節のツアーのうち、カンボジアのアンコールワット、ラオス一の古都と称されるルアンパバーン、6大世界文化遺産を持つネパールのカトマンズ、インドの「ピンク・シティー」ことジャイプルやタージ・マハルなど、「世界文化遺産の旅」が大人気となっている。一部の市民はざっと見るだけで慌ただしく終わるツアーに満足しておらず、旅をゆっくり楽しむ姿勢により、世界文化の真髄を集めた景観を味わおうとしている。
また美しい環境を体感できるツアーも注目点となっている。春秋国際旅行は、「ラオスの純粋な自然を愛でる5泊6日の旅」やタイ・チェンマイなど、静かでゆっくりできるツアーが、俗世から離れたがっている観光客を引き付けている。多くの市民は、「家族や友人と、静かで落ち着いた春節を過ごし、心身ともにリラックスしたい」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月27日