海外ブランド 中国ではなぜ割高か?
商品の定価とは、本来は主観的価値に基づく価格設定の結果である。また某商品の一般的な価格バランスは、需給の主体が自らの利益のため駆け引きした結果導き出されたものであり、コスト+利益という単純な足し算ではない。新京報が伝えた。
海外ブランドの商品の定価が国内と国外で異なる---これは近頃ホットな話題となっている。ナイキのバスケットシューズが「二重基準」により、北京の工商部門から487万元(約5975万円)の罰金を課された。スターバックスの一杯のコーヒーの価格が国内外で異なっており、某輸入ビールの価格が海外の30倍に達するなど、中国人消費者の神経を刺激している。
同ブランドの同一商品なのに、国によって異なる価格設定がされていれば、「二重基準」の印象を受ける。しかしなぜ中国市場の商品ばかりが「世界一の高額」であるのだろうか。これは分析する必要がある。
中国・海外ブランドを問わず、国内外の市場で一定の競合が生じている場合、国内外の価格の差は、異なる市場における取引コストの高低が要因の一つとなる。つまり同一商品の市場・非市場取引コストは、国内外で異なるというわけだ。
同じ商品の価格が、中国国内では割高である。これは中国の取引コストが海外より割高であることを示している。このような国内外の価格差を縮める効果的な手段は、国内市場(もしくは非市場)の取引コスト、本土市場の取引摩擦により失われるコストの削減だ。