ポスト・ジョブズ時代 アップルの革新は? (2)
ポスト・ジョブズ時代のアップルについて聞かれたジェーン氏は「ジョブズ氏がアップルにもたらしたのは持続的なリーダーシップと未知を知ろうとする精神であった。機械的で単純な指揮ではなく、『持続可能な』リーダーシップ。つまり、ジョブズ氏は自らのイノベーション精神を全ての職員に分け与えた。アップルはジョブズ氏が亡くなった後も『ジョブズ式イノベーション』を応用し、これを絶えず発展させ、完備することができる」と語った。
中国経済網:中国でイノベーションと言えば、最も言及される企業はアップルであり、ジョブズ氏の物語だ。ポスト・ジョブズ時代、アップルはいかにしてイノベーションを維持するべきか?
ジェーン氏:決まりきったことではないが、イノベーションの発生と維持にはそれに適した企業文化、環境、そしてリーダーシップが必要だ。そしてジョブズ氏の成功理念はティム・クック氏にも適用できるとは限らない。クック氏は今、彼の長所を企業の発展と融合させることで、企業と職員のより良いモデルチェンジを図ろうとしている。これは持続可能なイノベーション実現に向けた典型的な例だ。すでに知っていることではなく、「未知」を知ろうとすること、そしてリーダーシップのスタイルを確立し、イノベーションの理念を統合させることが肝心だ。こうすることで多様化が進む。多様化されたアイデア、多様化されたリーダーシップ、多様化された人材が共に努力することになる。変革的なイノベーション、カテゴリーイノベーションに必要なものと、オペレーショナル?イノベーションに必要なものは違うのだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月27日