中国製造業 ベトナム移転ブームが沈静化
ベトナム投資が沈静化
兪泓氏はすでにベトナムを70−80回訪れている。
中越両国はベトナム北部の都市・ハイフォンで経済貿易提携団地を建設した。投資建設、経営・サービスを手がけるのは、深セン市深越連合投資有限公司だ。兪氏は同社のマーケティング担当者だ。
工業団地の入札募集は進行中で、兪氏は7−8社と交渉を進めている。兪氏は、「事前に1−2年間の実地調査、比較判断を行なっていない場合、急いで交渉する必要はない」と語った。ベトナムには安価な人件費という魅力があるが、その一方で土地確保、高額の土地コスト、労働者の低い生産性、産業インフラ不足といった、さまざまな問題がある。
投資家に対する政策的優遇の減少に伴い、中国製造業の「ベトナム移転ブーム」が沈静化に向かっている。
金融危機後の移転
2008年の金融危機により、中国の各製造企業(特に労働力密集型のローエンド製造業)は不安定な情勢に直面した。この状況下、多くの企業はコストがより割安な地域への移転を迫られた。