eBay、中国で決済業務の認可取得見込み
米国のネット通販・オークション大手「eBay」は、中国で初めて金融決済業務の許可証を取得する海外企業になる見込みだ。eBayのジョン・ドナフー最高経営責任者(CEO)がこのほど「ロイターグローバル科学技術サミット」に出席した際、傘下の決済サービス「PayPal」が早ければ3カ月以内に中国での決済業務許可証を取得すると発言。実現すれば、これまでずっと中国への扉のあたりをうろうろしていたPayPalが中国に本格的に進出し、阿里巴巴傘下の支付宝や騰訊傘下の財付通といったネット決済サービスと競争を繰り広げるようになる。「北京晨報」が伝えた。
ドナフーCEOは、PayPalが中国市場で初めて決済業務の許可証を取得した海外企業になることを確信しており、今後3カ月で実現する可能性もあれば、5年で実現の可能性もあるという。
実際のところ、eBayは中国市場を完全に放棄したわけではない。eBayグローバルの陳筱鳳副総裁(副社長)によると、eBayは中国語サイトがなく、現地での返品・交換の受け付けや中国語での対応といったサービスを行っていないにもかかわらず、中国の買い手の国境を越えた取引額は前年に比べて70-80%も増加し、アジア・太平洋地区の売り上げの85%を占めた。中国はeBayにとって世界5位の利益源だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月20日