EC各社　シンプルなドメイン名、かわいいキャラクターを採用

　中国大手ECサイト「京東商城」は3月30日夜、新たなドメイン名を「jd.com」とし、「Joy」と呼ばれる金属製の犬をイメージキャラクターに採用した。あるネットユーザーは、「中国EC業界では犬猫合戦が展開されるだろう」と皮肉った。北京晨報が伝えた。

　京東商城の主な競合相手である天猫（Tmall）はドメイン名を「tianmao.com」から「tmall.com」に変更し、猫をブランドのロゴに採用した。京東商城がイメージキャラクターを犬にしたことについて、ネットユーザーの間では「犬が猫を制することに期待したのだろう」とされている。京東商城は、犬をイメージキャラクターにした理由について、「主人に対して忠誠で正直者だから」と回答した。

　IT業界では、可愛らしい動物をイメージキャラクターにすることが良くある。例えばテンセントのペンギン、捜狐のキツネ、YY語音のアライグマ、去◆児網のラクダなどが挙げられる。京東商城が9年間使用し続けたドメイン名を変更したことについて、業界内ではこれまでのドメイン名が複雑すぎ、ブランド名と合致しておらず、中国人の中国語ドメイン名入力の習慣に合わないためとされている。そのためユーザーは、百度などの検索サイトを利用し、京東商城にアクセスする傾向がある。京東商城は毎年、百度などの検索サイトに約6000万元（約9億円）の費用を支払っており、利益が他社に流出している。京東商城はユーザー数を増加し、検索エンジンに対する依存を軽減するため、長年使用したドメイン名を変更した。

　EC業界の高度発展に伴いネット通販の普及が進み、各社はドメイン名やブランドイメージによる競合を展開している。ドメイン名とLOGOを巡る合戦が、すでに大手ECサイト間で展開されている。情報によると、テンセントの家電中心ECサイト「易迅網」も今年5月より、シンプルなドメイン名に変更する予定だ。（編集YF）

　＊◆は口へんに那

　「人民網日本語版」2013年4月1日