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PMI小幅回復は中国経済安定の証 国際世論

 中国が1日に発表した今年7月の製造業購買担当者指数PMI)は、前月よりやや上昇して50.3%となった。一方、同日発表された香港上海銀行(HSBC)の同指数は47.7%で、11カ月ぶりの低い水準となった。同じ指数でありながら、経済の先行きに対して反対の結果が出ており、こうしたデータの相違は統計の相違によるものとする人が多い。中国経済の成長にはなおいくつもの課題があるが、全体的な発展情況は鈍化しつつも安定に向かうものとみられる。人民日報が伝えた。

 英国紙「フィナンシャル・タイムズ」が同日指摘したところによると、多くのアナリストがこれまで7月の公式データは50%以下に下がると予測していた。中国経済が全体として継続的に鈍化しているからだ。だが公式データは50.3%に上昇し、これは製造業を取り巻く情況がやや改善したためとみられる。HSBCは、「中国製造業が直面するビジネス環境は著しく悪化している」と警告する。報道によると、2つの調査の結果に違いが出た一つの原因として、HSBCの調査は相対的に小規模の民間製造業を主な対象とし、公式のPMIデータは主に規模の大きな国有企業の情況を反映する、ということが考えられる。

 ロイター社の同日の報道によると、公式データが回復上昇したのは、中国が最近うち出した安定的成長に向けた一連の措置が市場の期待を落ち着かせたためだという。たとえば行政の審査権の取り消しや下部機関への委譲、小規模企業やミクロ型企業への減税措置などだ。政策の微調整が功を奏して、中国のマクロ経済はこれから緩やかに安定に向かい、ハードランディングのリスクは低下するとみられる。

 中国の公式PMIデータはアジア株式市場に値上がりをもたらした。香港ハンセン指数は0.9%、上海総合指数は1.8%増加し、日経平均株価は1カ月ぶりの高値をつけ、韓国総合株価指数は7週間ぶりの高値をつけた。フランス通信社の話によると、過去数カ月間、市場にはアジア経済の巨人であり、世界の成長エンジンである中国のペースダウンを懸念する声が出ていたが、公式PMIが上昇したことで安堵感が広がった。だが米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が紹介したオーストラリア・メルボルンのあるアナリストの話によると、HSBCのPMIデータは非常に重要なデータであり、貸出不足の影響を最も大きく受けるのは往々にして中小企業だ。中国人民銀行(中央銀行)は中小企業が直面する困難をはっきり見据えており、今まさに流動性注入の措置を取りつつあるという。米国のバンクオブアメリカ・メリルリンチ大中華エリアの陸挺チーフエコノミストによると、公式データとHSBCデータが相反したとき、公式データがより重要視される。HSBCのデータは輸出を手がける中小企業の比率が高く、人民元値上がり、給与の上昇、外部ニーズの減少などの影響を受けるが、現在、輸出は中国の国内総生産(GDP)の10%の割合を占めるに過ぎないからだという。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年8月2日

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