HSBC製造業PMI 6月は前月下回る48.2%
香港上海銀行(HSBC)は1日、今年6月の製造業購買担当者指数(PMI)が48.2%となり、前月の49.2%を下回ったことを明らかにした。製造業の活動が小幅に鈍化したことを示しており、2カ月連続での鈍化となった。「人民日報」が伝えた。
PMIが低下したのは昨年10月以来8カ月ぶりのことで、主な原因として顧客の需要が弱まったこと、特に欧米市場の顧客の需要が弱まったことが挙げられる。新規受注の総量は2カ月連続で減少し、新規の輸出業務も減少して、減少率は昨年9月以来で最大かつ過去4年間で最大となった。ある調査によると、従業員の退職、生産と新規受注の鈍化が相まって、6月には労働市場が縮小し、労働者数が減少し、減少幅は昨年8月以来で最大だったという。
HSBC中国エリアの屈宏斌チーフエコノミストによると、中国の製造業は現在、受注減少と在庫増加の圧力にさらされており、最近は銀行間取引市場で流動性が不足するなどして、銀行のオフバランスシート業務の増加ペースが低下する可能性があり、ひいては中小企業の資金調達の条件が悪化するおそれがある。このため現在の成長鈍化の傾向は今後数カ月継続する可能性があるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月2日