タオバオ 今年は煙霧対策グッズが好評
中国ネット通販サイト最大手「タオバオ」の勘定書を見れば、人々の経済生活や関心ごとのヒントがつかめるかもしれない。タオバオは2013年を総括し、今年の中国消費年間キーワードを発表した。「煙霧対策」、「土豪(金遣いが荒く品のない金持ち)」、「イクメン時代」、「中国のおばさん」、「ラバーダック」、「当たり屋防止」などのキーワードが選出された。北京日報が伝えた。
煙霧が呼んだ消費ブームにより、対策グッズが飛ぶように売れた。タオバオが発表したデータによると、今年11月30日までに、タオバオのマスク購入者が前年比181%増に、空気清浄機の購入者が131%増になった。全国タオバオ利用者は、マスク・空気清浄機・室内ランニングマシーンなど、煙霧関連グッズを450万点以上(計8億7000万元)購入した。
今年5月、実店舗の金装飾品販売店における「中国のおばさんによる金買い占め」が、ネット通販市場まで拡大した。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、中国のおばさんを示す「Dama」という英単語まで発明し、オックスフォード英語辞典に載る可能性もある。「金とおばさん」は、全国民の財テク意識の覚醒を示すシグナルだ。データによると、タオバオの11月末までの金、ファンド、各金融商品の取引額は9億1000万元に達し、平均取引額は998元に足した。
人気バラエティー番組「パパ、どこ行くの?」は、児童教育の動く教科書とされている。子供を持つ多くの男性は、高い購買力により自らの育児観を示した。タオバオの11月30日までのベビー用品販売のうち、男性の購入者数が全体の44%を占め、消費額が181億元に達した。これは子供の成長および家庭生活に対する父親の参与が進んでいることを意味し、「イクメン時代」の到来を示した。
ラバーダックを始めとする、愛らしい商品の消費額が、今年のネット通販市場で高い比率を示した。11月30日までのラバーダック関連の取引額は計853万元に達し、そのうち北京の購入者数が延べ8890人で全国5位となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月16日