日銀総資産、7年ぶり過去最高 緩和策で国債購入が拡大
日本銀行が保有する国債などの総資産の残高が11月末時点で156兆3579億円となり、約7年ぶりに過去最高を更新した。金融緩和で大量の国債などを買っているためで、今後も拡大が続く見通しだ。
日銀が4日公表した営業毎旬報告で分かった。総資産は前年同月比で9%(約13兆円)増えた。全体の7割にあたる約111兆円を国債が占める。日銀は来年末までに、金融市場にお金を流すための「基金」を通じて国債などを約27兆円分買い増す予定で、さらに資産は増え続ける。
これまで過去最高だったのは、量的緩和政策で国債を大量に買っていた2005年12月末の155兆6071億円。06年3月の量的緩和解除後、07年6月末には100兆円程度に縮小したが、08年秋のリーマン・ショック後は金融緩和の強化で拡大が続いている。
asahi.com 2012年12月5日
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